FALCON『Walking by Myself』お.ま.え.に…

FALCONソロアルバム「Walking by Myself」の制作秘話シリーズ。今回は4曲目の『お.ま.え.に…』について。

<前回はこちら>

このロッカバラードは本当に素直に良い曲ですよね。コード進行はシンプルなんですが、メロディの載せ方がFalconさん流というか、字余り的に、こぼれ出すような、流れるような、そんなメロディラインが素敵です。具体的にいうと「♫この冷たい雨に一人」の部分ですね。この載せ方は自分には無いので、参考になります。

「♫この冷たい雨に一人」の部分(0:37〜)

このタイプの正統派R&Bロッカバラードって、ロックンロールと同じくらい差別化が難しいと思います。例えば、Little Richardの『Shake A Hand』、The Beatlesの『Oh! Darling』、ミルクティース(笑)の『月影のバラード』など。ま、一つの型というか、美学というか。基本同じ印象を受けますよね。そうそう、『Shake A Hand』についてはPaul McCartneyバージョンも素敵です。

Little Richardの『Shake A Hand』
The Beatlesの『Oh! Darling』
ミルクティースの『月影のバラード』
Paul McCartneyの『Shake A Hand』

アレンジの参考はもちろんこの曲

そんな差別化の難しいジャンルの楽曲ですが、Falconさんの『お.ま.え.に…』はメロディラインが十分に特徴的で、すでに差別化が出来てると感じました。なので、アレンジはシンプルにこの曲を参考にしてみましたよ。

ハイ、南佳孝さんの『スローなブギにしてくれ』です。僕はこの曲結構好きで、弾き語りやカラオケでよく歌ってました。シティポップなアレンジが正統派ロッカバラードとうまくマッチしていて格好良いですよね。

間奏を頑張ってみました

この曲の間奏も出来たときガッツポーズでしたねぇ。僕サックスのソロが好きで。先述のLittle Richardの楽曲ってサックスソロがめちゃめちゃカッコいいんですよね。ギターソロとはまた違ったカッコよさがあって。どうにかギターソロにも取り入れたいと試行錯誤中です。
 

Little Richard『のっぽのサリー』
Little Richard『Tutti Fruity』

Co-Producerのアサコさんにはその間奏のサックスの調整で協力してもらった感じです。吹奏楽の経験値はやはりありがたいですね。

可変BPM

この曲も可変BPMです。人間っぽさがグッときますね。そうそう、2023年1月にSUSUKINO 810でFalconさんのバックバンドやったんですね。メンバーはアサコさんがウインドシンセ、キムさんがドラム、僕がギター、そしてウッドベースのやっちさん(Blackberry)と言う編成。それでキムさんと練習してた時に、あえて可変BPMを伝えずに演奏してもらったんですよ。特に『名もなき詩』を演奏してた時、キムさんが、

Kim Ramone
なんかイントロのリズムが取りにくいんすよね。。
Shak Keiji
言わないでごめん。BPMが変わりまくってるんだわw
Kim Ramone
な、なるほど。。。どうりで!!!

他の部分は問題なく自然に叩けたとのことです。まぁ、キムさんがすごいだけかもしれませんが、クリックが揺れるのもアリなんだなと、再確認できたスタジオ練習でした。

↑BPM推移表(クリックで拡大)リフで少し走り、最後ブレイクでタメている

FALCON『お.ま.え.に…』MV

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