FALCONソロアルバム「Walking by Myself」の制作秘話シリーズ最終話。今回はアルバムの最後を飾る『ロックンロール・ラプソディ』について。
当初、楽曲提供するつもりはなかった
さて、FALCONさんから4曲のデモをもらって、「大まかなラフアレンジ」の工程を4曲分終えたあたりですね。先が見えてきたぞ!という矢先に、Co-Producerのアサコさんからこのお言葉。
楽曲提供にあたっての決意
「自分で作詞作曲できる人に楽曲提供する」ってのは物凄いプレッシャーですよね。気に入らなかったら歌いたく無いだろうし。先方が気を使って、気に入って無いのに歌ってくれたりするのも嫌だし。。なので「歌いたい」と思ってもらえるような曲を書かないといけなかったのです。
アレンジについて
80年代日本のビートロックとして、まずはこんな感じの曲をイメージ
モニカ / 吉川晃司
ま、これは分かりやすいですよね。
レコ発ライブでL.S.D.のTatsuyaさんから「あれ、吉川だよなぁ?」とズバリ指摘されました。狙い通りなんですがw 80年代のポップロックと言ったらこのサウンドかなぁと。シンセとまるで打ち込みのようなドラムと、縦ノリのベース。ちなみに、MonicaってMONY MONYのリフ使ってるんですよね。だからMonicaなのかな??MONY MONYはいつかカバーしてみたい。
最終的なアレンジの方向性
最初はまんまMonicaでデモを作ったのですが、アサコ・ジャパン様より一言「ダサい」とのご指摘。アルバムコンセプト的には良いかなぁと思ったのですが。。苦笑
そこで、ブラスを入れた「チェッカーズ」スタイルのロカビリー/ロックンロールにすることをご提案いただいた上で、そこに「ブライアン・セッツァー」の『Summertime Blues』の雰囲気を付け加えて今のアレンジになりました。「吉川晃司 x チェッカーズ x ブライアン・セッツァー」ですよ。すごいですねw アレンジやサウンドのベンチマークをリファレンスと言ったりしますが、そのリファレンスが3つくらい重なるとグッとオリジナリティが出てくる。ここが結構重要だったりします。「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む(by ピカソ)」
歌詞について
Falconさんとは20年来の付き合いですが、現在進行形の話しかした事がなくて。あまり過去の思い出話とか聞いた事なかったんです。「多分不良だったんだろうなあ」くらいにしか思ってなかったので、想像力を駆使して作詞。「今を生き抜くことに精一杯でも、あの頃と同じ気持ちで夢を追いかける漢」をテーマに、過去と未来を描いたつもりです。
Walking by Myself解説 最終話の執筆を終えて
寂しいw 人気のないブログでの連載だったけど終わってしまうと寂しいものですね。
ただ、Falconさんは次作は、今までやったことの無い、ユーロビートなどに挑戦してみたいという。リーゼントなのに。笑 次回作のデモが到着するのを楽しみにしている。
お知らせ
2023年9月9日(土)東京大塚ハーツプラス
FALCON 「Walking by Myself」完全再現ライブ
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