結論
クラッシュとロカビリー好きな方にお勧め。ポール・シムノンはやっぱりクラッシュだった。
鑑賞前の状況
クラッシュ関連では、ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロスのアルバム『ストリートコア』が超フェイバリットですが、他のメンバーの作品は追っかけってなかったんです。最近、ポール・シムノンが女性シンガーと、地中海っぽいアコースティックアルバムを作ったというニュースは見ましたけどね。でもそれ以外何をやっているかは全く知りませんでした。
鑑賞後の感想と考察
1990年発表のこのアルバムは、とてもクラッシュw。サウンド自体はネオロカな感じですが、レゲエやダブを積極的に取り入れてます。そしてギターボーカルのナイジェル・ディクソンの声がジョー・ストラマーに結構似ているんで尚更クラッシュ感がUPです。他にもロカビリーギターがたまにサンタナ化するのも楽しいです。
このアルバムでは、半分くらいの曲で電子ドラムが導入されているのですが、僕的にはちょいとミスマッチ感あり。ただ、この当時の「色々ミクスチャーして新しい音楽を作るんだ!」という姿勢は素晴らしいですね。おそらくレゲエの電子ドラムサウンドの雰囲気を出したかったのでしょう。
電子ドラムのロックンロールサウンドへの導入といえば、「ジグ・ジグ・スパトニック」(半分ギャグというか芸術)を思い出しますね。これは大好きです。他には電ドラではないのですが「ストレイ・キャッツ」の『チュー・チュー・ホット・フィッシュ』の「Elvis On Velvet」のサウンドも最初に聴いた時にびっくりしました。挑戦してますよね。
とにかく、とっても楽しく聞き応えがある良アルバムです。ドラムサウンド面の物足りなさを許容できる方にはとってもお勧めです。あと少々ギターのミックスが大きめです。
鑑賞の背景
日課として、気になるキーワードを組み合わせてランダム検索をしてるんです。その日のキーワードは「”ラテン”,”ロカビリー”」だったんですね。それでこのアルバムを紹介してる記事に辿り着きYoutubeを視聴した次第。最近ロカビリーを基にしたダンスミュージックに取り組んでいるので、参考のためにも購入してみました。