ライブ『ageHa THE FESTIVAL – FATBOY SLIM LOVES JAPAN 2023-10-09』のスピンオフ記事です。
Fatboy Slimからの影響
60年代ガレージロックやカルトGSなどにハマっていた90年代の若かりし僕にとって『Fatboy Slim』の音楽との出会いは衝撃的でした。古い音源をサンプリングしてダンスミュージックに仕上げる。どうしてもこの手法を自分の「ビートルズの影響を受けた歌モノ」に取り入れたい!と、自作楽曲をブレイクビーツやサンプリングまみれにして出来上がったのが『ミルクティース』なんです。
Fatboy Slimの音楽との出会い
渋谷か原宿あたりで当時バンドメンバーだった、シニガミシュークリーム(仮名)と、Wリン(仮名)と服を買いに行ってた時、「サーフギターとブレイクビーツが融合した新しいダンスサウンド」が店内で聴こえてきた。
「これはスゴイ!」とおもったものの、当時は知らない人と会話できない若造だったので、店員さんに聞いてみることもせずに帰路についた。
そして90年代といえば週に一度はレコード屋で試聴をしないとナウなヤングとは言えない。もちろんタワレコのフリーペーパー「Bounce」も毎回いただいて次に買うブツを探していた。
その「Bounce」で特集されてたのが『Fatboy Slim』で、当時の新譜『ロングウェイ・ベイビー!!』だった。カウボーイハットとウェスタンシャツを着てて何だかかっこよかったので、次に買うブツに認定。
なけなしのバイト代で購入し聴いてみると、何と以前、服屋でかかっていた「サーフギターとブレイクビーツが融合した新しいダンスサウンド」だった!これはびっくり。「Rockafeller Skunk」という曲。運命的なものを感じましたねぇ。
さらに横浜の雑貨屋で「インド風のポップソングをブレイクビーツまみれにしているかっこいい曲」がラジカセから流れていた。周りに店員さんが居なかったのだが、どうしても曲名が知りたく、ラジカセを止めてテープを確認したけど、何も書いてなかった。無地のテープw
後々この曲は『コーナー・ショップ』というアーティストの「ブリムフル・オブ・アーシャ」ということ、そしてまたもFatboy Slimがリミックスで関わっていることがわかった。。この曲もめっちゃ好みでした。今聴いても90年代の雑貨屋の雰囲気が目の前に広がりますねぇ。(しみじみ)
Fatboy Slimとの別れと再会
アーティストの宿命だと思うのだけれど、『Fatboy Slim』も僕の好みドンピシャのブレイクビーツ主体の楽曲から、もっとハウス的なダンスミュージックに移行していったので、徐々に新譜を追いかけることもなくなった。しかもその頃は2000年代に突入しているため、バンドとバイトの2Bが忙しく、新譜あさりの時間がなくなったのも離れてしまった要因の一つです。
でもその後の『Fatboy Slim』の活躍を見ると、あの頃に僕と袂をわかって良かったと思う。(←えらそう) 彼があのままブレイクビーツ主体の僕好みの音楽をやり続けていたら、今もこんなビッグネームではいられなかったのかもしれない。今回ライブを観たのもダンス系フェスだったし。
あと、ここ数年Fatboy SlimのYoutubeやSoundcloudでミックスを聴くようになったのはアサコさんからのお勧めでした。以前ジムに行っていた時に、ランニングマシン上でテンション上げていたそうです。この聴き方良いですよね〜
所感
「変わる」ことで失うものもあるかもしれないけど、得るものもあるし、一度失ってもまた得られるかもしれない。変わることを恐れないように活動していきたいと改めて強く感じました。